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『エイリアン2』

Posted by AK on 20.2007 映画   0 comments   0 trackback
CGなんてない時代のSF
金髪幼女と粘液質クリーチャーの仁義なき戦い!


 H・R・ギーガーがエイリアンのデザインに男性器を用いたことは周知の通りであるが、続編でその怪物が小さな女の子を追い回すことになるとは、おそらく誰も予想していなかっただろう。この映画は、単にキャメロンの成功作ということ以上に、危険なモチーフを含んでいる。

 キャリー・ヘン。本作において、シガニー・ウィーバーと共に主演を張っている子役である。白い肌に長いブロンドヘアという、絵に描いたような白人少女。移住先の殖民惑星「LV-426」がエイリアンの襲撃に遭い、家族でただ1人生き残った戦災孤児という役柄だ。ニュート(イモリ)というニックネームの通り、コロニーへ張り巡らされた通風孔や非常口の構造へ通じており、劇中ではシガニーたちの脱出を手助けすることとなる。

 私がこの映画を見たのは随分昔だ。きっと小学生ぐらいのときだろう。アメリカ製アクション映画が大好きな真っ当な子供だった私は、『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』と並んでこの映画が好きだった。機械油の匂いが漂ってきそうな荒廃したコロニーを、動体探知機とパルスライフルで戦い抜きながら脱出する『エイリアン2』。遥かな雪原に反乱軍兵士たちのブラスター銃撃がきらめき、帝国が送り込んだ巨大な歩行兵器を空と陸の両方から迎え撃つ『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』。安易に比較はできないが、どちらも私にとって夢のような映画だった。同じ風景をコピー&ペーストしたような日本の地方都市にあって、それは現実以上に魅惑的な夢だったのだ。

 『エイリアン2』という作品には、大きく分けて2つのテーマがある。ひとつは、シガニーが連絡の途絶えた外惑星コロニーへ屈強な兵士たちと共に潜入し、生存者を連れ立って宇宙へと逃れる脱出劇。もうひとつは、シガニーとキャリーが単なる救出隊顧問と戦災孤児という間柄から、母娘のような掛け替えのない関係へと育って行くヒューマンドラマである。熱心な銃規制論者のシガニーが、この作品に限って実銃をカスタムしたパルスライフルを撃ちまくり、頑としてキャリーを守り抜く様は、子を守る母親という生命の原初的なビジョンに重なるだろう。

 これはアクション映画であると同時に、子を亡くした母親と、親を亡くした少女とが擬似親子然とした関係を醸成する、パズルピースの埋め合わせのような映画なのだ。2つのテーマは隣接した苗木のように絡み合い、1本の雄大な巨木へと完成される。ハリウッド史上、「アメリカの戦災孤児」という危険なビジョンを含んでおきながら、ここまで大きな成功を収めた映画はこれが初めてではないだろうか。

 危険なビジョンといえば、分かりやすい絵が他にもある。金髪幼女を追い回すチ○コ頭の怪物、という構図だ。また、エイリアンの分泌液でがんじがらめにされ、フェイスハガーの卵がグチョグチョと音を立てながら開く光景を見て悲鳴を上げるシーン、あれもかなりマズイ。事実、この場面ではキャリーが冗談交じりに「これって違法じゃないの?」と監督へ訊いたらしい(特典映像から)。さらに、着陸艇の墜落直後にシガニーへ言った台詞「もう戻ろう、アレは夜に襲ってくるのよ」では、全米の変態野郎共がジーンズのチャックを開けたと伝えられている。

 これらを踏まえて、大規模掲示板「2ちゃんねる」に於いては、かの悪名高きCCさくら板に討論の場が設けられた。さくら板は暗黒ょぅι゛ょ板の別名で知られ、エログロを主に扱う場だ。製作サイドにペドフィリア的な意図はないにせよ、当面の敵が意思疎通不能な怪物であることに救われたとみるべきであろう。エイリアンを人間に置き換えた場合、監督の首が切られた挙げ句に切り口へチリソースが塗りたくられても不思議ではない。

 欧米では児童をターゲットとした犯罪が絶えず、その頻度は日本の比較にならない。当然、それを助長するようなメディア作品は許し難いというわけだ。プレイステーション2用ゲームソフト『ルール オブ ローズ』がEU各国で発売中止になるなど、半ばヒステリーともいえる状態が続いている。テリー・ギリアムの最新作『ローズ・イン・タイドランド』は、あれほどの内容をよく公開できたなというぐらいの作品であるが、ギリアムがどういうマジックで世論を懐柔せしめたのかは知らない(この作品についてはいずれ別エントリを設ける)。

 ともあれ、『エイリアン2』は様々な意味でのパイオニアであり、公開から20余年が経った現在もなお色褪せることなくハリウッドの歴史へ君臨し続ける名画だ。この作品こそシリーズ最高傑作という意見が、玄人筋の一致した見解であろう。

 なお、キャリー・ヘンはこの作品で鮮烈なデビューを飾ったものの、以後はショービズ界から忽然と姿を消している。スクリーン内の彼女のファンであるという方は、完全版DVDの特典映像を見ないほうがいいだろう。『エイリアン2』に関わった経験を「いい思い出」として語る、成長したキャリーの姿がそこにはある。もはや、人形の首へ「Everything is gonna be OK」と語りかけ、臆病な自分を慰めていた小さな女の子のそれではない。

 さて、この作品は過去に何度もメディア化されているが、大別して、劇場公開版をそのまま収録したバージョンと、未公開シーンを追加して150分枠へ伸長された「完全版」が存在する

 追加された場面は、まだLV-426コロニーが数多くの入植者たちの手によって稼動し、キャリーの一家が健在だったころのシーンが数カット。航海に際して地球へ残してきたシガニーの娘が寿命で死亡し、事実を知ったシガニーが悲嘆に暮れるシーン。それに、荒廃後のコロニーでシガニーたちが司令室へ立て篭もり、エイリアンの侵入を防ぐ目的で設置した全自動歩哨銃の発砲シーンが幾つか。

 これらシーンに併せて別の場面も編集し、プロットの辻褄を合わせた節があるので、物語を過不足なく楽しみたい向きには断然「完全版」をお薦めしておく。



  原題 “Aliens”
  1986年 アメリカ映画
  ジェームズ・キャメロン監督


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